2011年12月15日

生まれ変わったら、職業は医師

こんにちは。

いよいよ年の瀬も押し迫ってまいりましたが、

ここに来て今年初めての高熱を出してしまいました。

普段は風邪をひくことはないのですが、毎年のように、年に1回だけ、

40度オーバーの高熱がでます。


さて、少し前の雑誌の記事ですが、子供の将来の夢のランキングと、

社会人がもし生まれ変わるならどんな職業に就きたいかというランキングがありました。

子供の将来の夢は、相変わらず華やかな職業が上位を占めており、

「野球選手」や「サッカー選手」、「芸能人」などで、「医師」はベスト10圏外でした。


一方、社会人を対象にした、生まれ変わったらどんな職業に就きたいかというアンケートでは、

1位に輝いたのは「医師」で、2位が「歌手」、3位「パイロット」というような結果でした。

アンケート自体は、ライト感覚のものであろうと想像できますので、

回答者は幼少時代を振り返ったりしながら、懐かしみも込めて答えていたのだと思いますが、

昨今、これだけ医師不足が叫ばれ、医療の現場が疲弊している中で、

「医師」に憧れる社会人がこんなに大勢いるのか? と驚いてしまいました。


回答をされた社会人の方々の心のうちは様々だとは思いますが、

きっと大多数の方は、「医師」という職業に対して、社会的地位の高さであったり、

高収入であ るなど、表面的なイメージしか持っておられないのではないでしょうか。

もちろん、命を助けたいというような奉仕の心をお持ちの方もいたかと思いますが。


勤務医の超過重労働や過労死・過労自死などの報道がある一方で、

医療訴訟に便乗した医療機関や医師個人へのバッシングが目立って多いのは、

このアンケート結果が示すように、現実とイメージの大きなギャップが見えます。

「神の手」、「スーパードクター」といったテレビ番組や雑誌の特集にしても、

過剰になればなるほど、医師への憧れや、助かるんだというような希望を持たせ過ぎ、

本当に医師が神であるかのように錯覚させてしまいます。

確かに、神業のような手技を見ていますと、素人ながらに凄さを感じられるのですが、

それは、積み上げてきた経験と日々の訓練の賜物であって、

人のなす業ということには変わりありません。


しかし、存在が神に近づけば、同じ人間としては見てもらえなくなり、

先生方にも、体力には限界があることや、大切な家族がいることなど、

同じ人間として当然のことが理解されないというようなことになってしまい、

ますます溝は深くなっていくのかも知れません。

こうして溝が深くなり、医療訴訟やクレーマー、モンスターペイシェントを生み出すのでしょうか。


ここのところ、医療崩壊の根底にある医師不足など、

現場の実情を伝えようとする報道が増えてきましたが、そ

れでも人々が口にするのは、「お医者さんがいなくなるのは困る」、

「安心して暮らせない」という言葉ばかりで、

医師の待遇にまではなかなか思考が及ばないようです。


数年前の飲食チェーン店の残業代未払い訴訟などの時には、

同じ人間、同じ労働者としての目線で、当人の待遇や、

あの会社の社員の方も大変だなぁなど、注目はあったと思うのですが・・・。


家族との時間であったりとか、体力的な不安など、共通して感じるであろうとことは、

職業に関係なく人間として悩み、苦しむもので、

世の中に自分の待遇に満足をされている方がどれだけいるのか分かりませんが、

同じような不安を感じている方は多いと私は思います。

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